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カテゴリー:ちょいネタ

2006年04月19日

お城を揺らしてみました

sokutei1.jpg 管理人のくりです。
 本日、本社において増田建築構造事務所との共同で技術発表をおこないました。内容は公式ホームページに掲載しましたので、詳細はそちらをご覧いただきたいのですが、今回の測定実験でちょっと変わったことをやっているので、それをこのブログでご紹介したいと思います。
 今回、ハザマが施工を担当した城郭天守(大洲城と白石城)で振動測定をやったのですが、その目的はこれらの伝統木造構法により建設された建物が風や地震などによってどのように揺れる性質をもっているのか、それを知ることでした。その方法はホームページに書かれている通り、天守内にいくつも設置したセンサーで揺れを計測しました。最初の測定は常時微動(これもホームページをご覧ください)を測ったのですが、次にやったのが人力加振測定、すなわち人の手によってお城の柱や壁を押して揺らしてみたのです。なんだか楽しそうですよね。大洲城では、最上層(すなわち天守の一番上の階)に「お城揺らし係」が6名登り、この建物が共振しやすいタイミングにあわせてエッサエッサと揺らしました。その様子が写真の通りですが、一昔はやった「反省のポーズ」みたいに見えたのは私だけ?
sokutei2.jpg さて、その人力加振によって何が分かるのかと言うと、この天守が揺れた後、どのくらいの時間でその揺れがおさまっていくのか(これを減衰定数と言います)を知ることができるのです。測定の結果、大洲城や白石城では近代建築物よりも建物の揺れがおさまりやすいことがわかりました。今回おこなった測定で得られた貴重なデータで、天守が持っている揺れの性質を知ることができ、これからの同様の伝統木造構法による設計や施工に活かすことができるのです。
 人力加振による測定は、お城の来場者の邪魔にならないように夜間に実施されました。タイミングを測りながら揺らすのは、簡単なようで結構大変だったようです。深夜の揺らし作業、お疲れ様でしたー。

ちなみにここで紹介した写真の撮影は、もう一人の管理人ろうこさんです。11月に実施された測定でしたが、深夜の天守はかなり冷え込んで辛い撮影だったそうです。
また、エレベータなどない伝統木造建築ですから、4層(4階)まで何度も登ったり降りたりするのは、日頃運動不足気味のろうこ管理人には最上級の苦難だったかも。ご苦労様です。
技術発表の際には、ろうこ管理人撮影のビデオを上映したので、測定の様子が良く分かり好評でした。(管理人の声も収録されていたのは内緒です)


投稿日時 : 2006年04月19日 17:32

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